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21st century classic

2017.09.06

いま、京都に来ている。宿はもちろんBOOK AND BED TOKYO KYOTOなわけだけれど、相変わらず日本人の宿泊客の方が多い。外に出れば日本か?と思うくらい外国人の姿も多いけれでも、昨日もアジア系の方が1人と、黒人の女性が1人だけで、あとは日本人のようだった。悪く言えばインバウンド需要を取り込めていないということだけれども、よく言えば日本人に相変わらず支持してもらっているということでもある。

京都は宿泊施設バブル状態で、日本「風」な宿がたくさんできていて、宿泊施設間の競争は苛烈を極めている。なにしろ2015年から2016年の間に1000件以上の宿が新たに開業しているのだ。京都に出せば成功するというような時代はすでに昔のように思え、危機感すら感じる。

僕らと同じ簡易宿所形態の宿も多く、今後もさらに開業が加速していくだろう。世間的には2020年に向けてまだまだ宿が不足していると言われているくらいだ。2020年の一時的な盛り上がりのピークを考慮すれば、まだまだ不足は本当だろう。ただ、ピークに照準を合わせた結果の供給過多は目に見えている。不動産周りの盛り上がりはだいたいいつもそんな感じだ。数年前はシェアハウス、今はホテルだ。

僕たちの危機感はその先を見ている。需要に合わせてつくるのではなく、宿として何が本当に求められるのか、愛され続ける宿ってなんだろう?と考える。需要を満たしたいのではなく、愛される宿をやりたい。

そこへいくと僕はやっぱり同じ日本人に支持されることって重要だと思っている。僕が海外へ旅行したときに、あからさまに旅行客向けにつくられたレストランを忌避し、地元の人が通うようなレストランに行きたいように、やっぱり日本人の人に、もっと言えば地元の人に「いいよね」と言われるような宿でありたい。

昨日もスタッフたちとミーティングでその話題を話し合った。通いたくなる宿ってどんなのだろう?居心地の良さって何?共通項をもつ他のサービス業からも成功事例を探す。「ああ、あのバーはだから通いたくなるんだ」って。

おそらくそれは過去からの引用だけではないはずだ。今の日本人に支持されるものが、未来から見たら日本文化になっていた、そんな場所をつくりたいと思う。

そう言えばイデーの黒崎さんが言ってたな。「俺達は21st century classic」をつくるんだって。17世紀、18世紀と言った過去から引用するのではなく、未来から見たときに21世紀が古典になるようなものを自分たちが新しく生み出すんだ。そんな気概は今でも僕の中に生きているのかもしれない。

 

浅井

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