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イデーという会社がなくなった。

2017.09.20

こんにちは。R-STORE『ハンサム』浅井です。

ちょっと前の話だけど、イデーという会社がなくなって、良品計画の一部門になった。僕自身はイデーを離れてすでに10年以上が経つし、その間に資本も変わり良品計画の子会社となり、知らない人の方が多くなり、ショップに行っても声を掛けられることもなくなり、内部の体制やコンプライアンスも相当変わっただろうから、僕が知っているイデーではないということは重々承知の上だが、それでも一抹の寂しさを感じるものだ。

こんなこと言うと怒られるかもしれないが、(当時の)イデーという会社はつくづく「人」の会社だったなー、と思う。もちろんインテリアの会社で、それなりのプロダクトもデザイン力もあったわけだけど、部署を横断して未知の分野にチャレンジしたり(専門家がいないので、とりあえず素人集団でやってみる)、イベント期間中は営業がストップしたり(イベントに忙しくて営業している時間がない)、全く違う部署のヘルプに駆り出されたり。僕自身も営業という立場ながら配送から、溶接から、木工から、施工からイベントから飲食までいろんな現場を経験させてもらい、その経験は「(失敗しても)命とられるわけじゃないんだから、とりあえずやってみろ」という黒崎さんの言葉とともに、その後の自分自身の結構な糧になっていたりする。きっと当時所属していた同僚も一緒で、その人たちが各分野で活躍していて、「イデーのOBってみんな活躍してますね」と言われたりするのは、とりあえず何でもやらされたし、やってきた中で人生のサバイバル能力を身に着け、しぶとく生き残っているからだと言えるのではないだろうか。今風に言えばマルチスキルとか多能工とか言えば良いのか。そんな「濃い」メンバーが当時のイデーを支えていた。もちろんイデーの家具のデザインは好きだったし、ファンも多いけど、それより何よりも外の人を惹きつけたのは、そんな所属しているメンバーの「濃さ」ではなかったか。今思い返すとそう思うのだ。

当時はタフな職場だったけど楽しかったし、イデーにいるとどんなことでも「何とかなる」と思えたし、このまま楽しい時間が続くかと思ったけど、2006年に経営危機を迎えて、その魔法もとけてしまった。それと同時に「格好いいことやっていても、続かないとかっこ悪い」と強烈に実感したのは、サバイバル能力とともに得た、僕自身のもう一つの財産だろう。

だからR-STOREやBOOK AND BED TOKYOは売上にこだわっている。強烈にこだわっている。売上というのは、社会からの評価がお金にかたちを変えたものだと思っているからだ。評価されれば売上は自ずと立つ。社会の期待に応えられれば自ずと立つ。僕たちが社会から欲されている限り、売上は立つはずなのだ。同じように格好良さが評価されれば、やっぱり売上になるはずなのだ。売上らないのは、自己満足か自己犠牲の上で何とか成立させているからだろう。そんな状態が長くつづくわけがないことこそ、イデーが僕に教えてくれた一番大事なことなのかもしれない。イデーという会社はなくなってしまったけど、今活躍している同僚たちも含め、その文化は今も続いていると思っている。そして、その文化を絶やさないように、格好良いと評価されながら長く残る会社をつくりたいと思いながら僕は毎日を過ごしている。

 

イデーを退職した後、イデーに所属した時間を無駄だったと思ったときも実はあったけど、今思い返してみれば、僕の人生観、仕事観を決定的に方向づけたのは、やっぱりイデーにおける経験であるのは疑いなく、本当に素晴らしい時間をくれた会社に感謝したいと今は素直に思う。

 

イデーについては、もっともっと語りたいことがあるので、またの機会に振り返る機会を持ちたい。

 

浅井

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