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衣食住人

2018.02.20

こんにちは。R-STORE『ハンサム』浅井です。

 

衣食住という言葉があって、人間が文化的に生きるために満たされるべきものという意味で使われる。

また、衣食住というのは、文化的なレベルがその順番で、つまり①衣、②食、③住の順番で満たされるということを、大学のときに何かの論考で読んだ。

そう思って考えてみると、戦後の日本がまさに着るものも、食べるものも、住むところにも苦労していた時代から、高度経済成長期を迎え、物質的に最低限のレベルが広く満たされると、バブル期が訪れDCブランドがもてはやされる時代が来て、衣服の選択肢が一気に深まった。その後、グルメブームなどがあり、ファミリーレストランから、イタリアン、フレンチ・・・さらには、そのなかでもさらに細分化されるなど、食の選択肢が一気に広がり、そのクオリティも深まっていった。そして90年台になると、今でも覚えているがBRUTUSが「建築家のデザインした集合住宅」といった主題の特集を組むようになり、スタイリッシュなデザインの住宅が目につくようになる。そしてデザイナーズ住宅が流行し、新築、駅近一辺倒の住宅業界が、リノベーション、昨今ではDIY、敢えての古民家への移住と言ったように、住宅の選択肢は一気に多様化した。これからは住宅ももっと気軽で流動的なものになっていくと思う。

こうやって振り返ると正に「衣食住」という順番で我々の選択肢は多様化し、満たされたわけだが、じゃあ次は何なんだということになる。

で、最近あるインタビューを受けて、まさにその話題になったのだが、そこでインタビュアーの方と色々話していくなかで、「浅井さんの話しを聞いていると、次は「人」って気がしますね」と言われた。

なるほど、それはそうかも知れないな、と思う。衣服も、食も、住宅もどこで買おうが、どこで食べようが、どこで借りようが、ある一定の水準のクオリティは担保されている(それこそ昔は「あそこの服は品質が悪い」とか、「あそこの飯屋は材料が古い」とか普通にあったのだろう)。そういう時代に何を求めるのか。僕にとってそれは「誰から」買うか、である。Amazonの登場でほぼすべてのものが瞬時に手に入るようになったからこそ、実体験を伴う瞬間の重みが増している。「ここでしか手に入らない」ものが少なくなっているからこそ、「どこでも手に入るものを誰から買うか」が重要になっているのではないか。

不動産業界ではAIによる物件提案など「不動産テック」なる分野がもてはやされている。一方でホテルではロボットによる受付や、iPadによるチェックイン業務の簡略化がブームである。でも技術やデザインは真似できるから、その部分を簡略化してしまったら、その先にあるのは、サービスの均質化と無個性化なんじゃないかと思う。つまり、差別化を目指しているようで自分で自分の首をしめているのではないか、と。

だから、R-STOREとBOOK AND BED TOKYOでは、徹底的に「人」にこだわりたいし、我々スタッフを通して感じてもらえる経験が最高のものであるようにしたいし、それだけが究極的な差別化になりえると思っている。

でも、僕のこんな考え方は古いのだろうか、という不安が一瞬頭をよぎらないでもない41歳の2月だ。

浅井

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