R-STOREが選んだ、ひとくせR人達の新しいBLOGコミュニティーサイト。隙間時間にでも、ゆる〜くお楽しみください。

仲介手数料の話。

2013.02.06

こんにちは、R-STOREの浅井です。
不動産屋をやってると、「いいよね、物件を紹介するだけでお金もらえて」と蔑まれた目で言われることがあります(笑)。私の場合、心の中で「悔しいな」と思いながらも甘んじてその言葉に耳を傾け、反省することにしています。なぜなら、他の不動産屋がどのような仕事の仕方をしているのかは知りませんが、少なくともそのような「誤解」は不動産屋が今までお客様から頂くお金の意味合いを明らかにしてこなかったことに起因しているのは確実で、同じ業界で業務に携わる者として、責任の一端を感じざるを得ないからです。

なので、今日はここで弊社の頂戴するお金についてお話しようと思います。先日のエントリーに対する反応でも、不動産屋の役割がずいぶん誤解されているようだったので、その誤解も解けるといいなあ、と。

まず、不動産屋に支払うお金には

・敷金 家賃の1〜2ヶ月分
・礼金 家賃の1〜2ヶ月分
・前家賃 初月の家賃を契約と同時に支払います。
・仲介手数料 家賃の1ヶ月分
・火災保険料 2万円程度

少なくともこの5種類があります。場合によっては、これに「家賃保証委託料」とか「鍵交換代」とかが入ってきます。たくさんありますね。初めて家を探される方なんかは大混乱じゃないでしょうか?しかし、これだけ色々とある中で、我々不動産仲介業者の手元に残るのは「仲介手数料」これだけです。他のお金は火災保険料を除き全て大家さんに入ります。これが全部不動産業者の儲けになっていると思っている方もいて、「お前ら儲け過ぎだよ」ってお叱りを受けることもありますが、全然違います。

「じゃあ、仲介手数料って何?何してくれるの?」ということになるのですが、普通の感覚だと膨大な物件情報の中から「これ見たいんですけど」って探すのは自分だし、確かに鍵開けて中を見せてくれるけど、それだけで1ヶ月分もお金払うの?高過ぎるでしょ、と。そういうことになりますよね。契約には一応立ち会ってくれるけど、契約書なんてググればひな形はいくらでも転がってる時代です。何なんでしょうね?仲介業者の存在意義って。鍵を開ける係?だったら日本全国のマンションを電子キーにして、ワンタイムパスワードで入れるようにしてよ、と。勝手に見に行くから、と。僕も本気でそう考えたことあります(笑)。

私が考える仲介業の役割は、2つあります。1つは情報の集約です。そしてもう1つは情報の選別です。前者はどこの不動産仲介業者でもやっています。不動産業者しか閲覧することができないREINSというデータベースがありまして、このサイトに募集中の物件情報がだいたいデータベース化されています。不動産業者はこのREINSというデータベースを使って情報を集めます。例えば都立大学駅前の不動産屋なら都立大学駅周辺の物件情報をREINSから集めるわけです。でも、この作業は一瞬です。REINSという仕組みを作ってくれた人は偉いけど、これを使えば誰でも情報は集められます。一応まだ不動産業を続けたいので我慢しますが、ここでIDとPWを公開すれば、だれでもREINSで物件を探せます。不動産屋じゃなくても探せます。そのかわり弊社は多分業界から追放されるので、やめておきます。社員を路頭に迷わせる訳にはいきません。要するに、この情報の集約作業は実に簡単であまり価値が無いということを言っておきます。

2つ目は情報の選別と言いましたが、これが正に弊社のレーゾンテートルです。REINSで物件を探すとすぐにわかるのですが、都立大学駅指定で8万〜10万円のお部屋262件も登録されています

スクリーンショット 2018-03-02 11REINSの画面。都立大学で8万〜10万は262件あった。

この中から、あなたが気に入るであろう部屋をどうやって探します? 262件見ます?無理ですね。とにかく圧倒的に物件が多い。これで、駅近、新築、南向き、とか定量的な条件をつけていくと、どんどん絞られて探しやすくなるのですが、例えば「かわいい感じ」とか「倉庫っぽい感じ」とか「窓から緑が見えて、公園の近く」とか、そういう定性的なニーズの場合、この中から探すには実際に見に行くしかないんですね。

他の不動産屋さんがどのようにしているかは知りませんが、弊社の場合はこれを本当に現地まで見に行きます。見に行って、実際に現地に立って、「ああ、いいな、この家」と思うと写真を撮って帰ってきて、原稿にして、R-STOREにアップして、皆さんに紹介します。これを弊社では「取材」と呼んでいます。写真も適当に携帯で撮ったりしません。プロのカメラマンの講習を定期的に受けます。暑い日も寒い日も、一眼レフと三脚をかついで取材します。どのようにすれば、本当にこの物件を探している人にちゃんと魅力が伝わるか、それを考えながら物件を隅々まで見ます。見に行くまではわかりませんから、「良いかも!」と思って見に行った結果、全然ダメなものもあります。そういう場合は人件費と交通費だけが浪費され、非常にむなしい気分になります。でも、逆にとても良い物件に巡り会って、それをR-STOREで紹介させていただき、それを皆様に見て頂き、ピンときた方が内覧をしてくれて、そして契約に至ったとき、「ああ、報われた」と。そういう気分になる訳です。

これが、2つめの物件の選別です。

R-STOREの場合、だいたい業務の7割くらいをこの選別作業に費やしています。本当に紹介する価値のある物件を無数にある不動産の中から選別して取材する。これに7割。つまり皆様にご紹介するまでに、結構な時間と労力費やしているのです。その労務が報われる瞬間が仲介手数料をいただく瞬間です。

少なくとも弊社に限って言えば、仲介手数料というのは、そんな意味合いのお金です。したがって申し訳ないですが、R-STOREは仲介手数料は値引きしません。それだけの時間と労力とプライドをかけてやっているので、自分からディスカウントするようなことはしたくありません。払うお金はなるべく安い方が良いのは、皆さん同じだと思いますが、このエントリーで「ああ、仲介手数料ってそいう意味もある(場合もある)のね」と思って下さる方がいらっしゃれば嬉しいです。

浅井

※この記事は2013年に書いたものです。REINSのデータは2018年3月2日現在。

OTHER ARTICLES

PAGE TOP