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家を買うことの是非。

2019.01.31

家を買うという判断は非常に難しい。

今は高いのか、安いのか。将来の自分の収入は上がっているのか、下がっているのか。銀行はいくら貸してくれるのか、金利はどうなのか。固定が良いのか、変動が良いのか、一部固定で一部変動にするならその割合はどうすればよいのか。郊外の駅近がよいのか、駅から遠くても都心が良いのか。もしものときは売れるのか、いったいいくらで売れるのか。もしものときは貸せるのか、一体いくらで貸せるのか。そのときの利回りはどの程度になるのか。引っ越さなくてはならなくなったらどうすればよいのか。子供は何人になるのか、子供を生んだら女性は働けるのか、そのときの世帯収入はどうなるのか。親と同居するのかどうか。地震はくるのか、こないのか。旧耐震でも大丈夫なのか。地盤は良いのか悪いのか。浸水の危険はないか。隣や上下の住人はおかしな人ではないか。管理組合は機能しているのか・・・などなど、そんな問答を繰り返しているうちに「俺はいったい家がほしいのか、ほしくないのか」という疑問に帰結する禅問答でもあったりもする。

要するに変数が多すぎるのだ。しかも、多くの人は人生で最も多額な借金を背負い、35年間かけてそれを返済していかなくてはならないという可能性を初めて目の当たりにするわけで、それらを目の前にして冷静に疑問を一つ一つ解消できるほどクレバーでもいられない。冷静に考えれば解決できる疑問もあれば、そうでない疑問もある。博打的な要素もある。万が一のことなんて心配し始めたらキリがない。

「賃貸は資産にならない。買えば資産になる。」というが、借金をしている以上、万が一のことがあって売却すれば、あったはずの資産のほとんどは銀行に持っていかれるわけだし、人口減少時代の日本は、家を買っておけば値上がりするという環境でもない。むしろ借金よりも持ち家の評価が低くなってしまう債務超過を心配しなければいけない状況ですらあるから、申し訳ないが家に資産性があるとは到底思えない。家賃よりもローンの毎月の支払額の方が安いからという方もいるが、それだって日銀がバンバン国債を買っている今だから低金利が続いているだけであって、この状況の方が異常なのだから安心はできない(逆に言うと、現在の低金利を利用し固定で買うのは良い判断だと思う)。一生涯を賃貸ですごすよりも、買った方が生涯における総支払額が小さいというような論説もよく見かけるが、人口減少しているにもかかわらず、新築の住宅が建ちまくる日本の現状を見ていれば、今後賃貸住宅の家賃は供給過多で下がっていくと考える方がむしろまともだから説得力にかける。賃貸であれば家族構成の変化に伴って柔軟に家賃を見直すことも可能だが、持ち家ではそれもできない。家賃を減額したいときにそうできないのは、むしろ不利ではないか。つまり、おそらくは経済合理性だけで考えれば、家を買うよりも賃貸住宅を移り住みながら一生涯を過ごす方に軍配が上がるように思うのである。

では、なぜ家を買うのか。誤解を恐れずに言えば「家を買うことはロマン」(としか言えない現状も問題だが)であるからに他ならないであろう。それ以外の理由があるだろうか?家を買うことによって得られる満足感、安心感、達成感、優越感。満たされる所有欲、見栄。描かれる夢、未来。家ほどに実用的で、購入することの正当性を主張でき(世の中のロマンティックなものは、たいてい無駄遣いとされている)、かつロマンティックなものがあるだろうか?冒頭に紹介した諸々の疑問も結局ロマンを手に入れるための言い訳でしかないのかもしれない。

家を買うことに経済的合理性はない(現状では。リノベーションの資産価値の評価、中古住宅流通の活性化等で今後は変わってくる可能性もある)。それを求めるなら賃貸住宅で生涯を過ごした方が良い。でも、経済合理性だけの人生なんてなんとも味気ないではないか。ロマンがあるから人生が豊かで彩られたものになる。だから家がほしいと思ったら買うべきだ。もちろん慎重に検討の必要はある。リスクは最小限に抑えた方が良い。でもそのリスクを十分認識した上でそれでも欲しいなら手に入れる人生の方がロマンティックだ。人生は2種類しかない。ロマンのある人生と、ロマンの無い人生。そう言ったのはアテネの高名な哲学者だったか、そうでなかったか(言ってません)。

いずれにせよ、どんな物語の結末にもハッピーエンドとサッドエンドがあるわけで、なるべく後者の可能性を最小限にするべく慎重に検討した方がよい。かくいう私は自宅を購入した3ヶ月後にリーマン・ショックに見舞われた。買った瞬間、資産価値の大暴落である。人生何があるか予想できない。だから人生は面白いとも言えるわけだが、二度とあんな冷や汗はかきたくない。

だから知るべきことは知り、排除できるリスクは排除して、なるべく正しい判断をできる材料を揃えることをオススメする。それにあたって大事なのは助言をくれる専門的第三者の存在。「買うのもアリかも」と思ったら、賃貸も売買も知り尽くしたR-STOREのスタッフが、フラットな立場で冷静に相談に乗らせていただきます。お気軽にぜひ。

※筆者の個人的な見解を書かせていただいております。

淺井

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