漫画の登場人物になった気分が味わえるウォールミラー。キャラクター達に注目されながらしっかりと身だしなみをチェック。（初出2014年6月）

なにか広告を投下する場合、ターゲットと呼ばれる人たちがいて、その人たちに響くものを制作しないといけません。そのターゲットイメージも例えば「30-35歳・独身男性、年収は約400万円、関東圏に一人暮らししており、休日は家でのんびり過ごすことが多い」」など細かく設定されることがあります。たくさんの人が関わり開発された商品ですから、そこはしっかりと調査してしっかり売れないとこまるのです。モノを売るというのは大変なことなのです。

しかしここで過去紹介している様々なアイデアは、ほぼ架空のものですから売る必要がありません。むしろ売るものがありません。当然クライアントもカスタマーもいないので、誰に向けての商品かは特に考えなくても良いのです。むしろ、こんなアイデアに誰が反応するんだろう？と思いながら作っている感じです。

今回のアイデアも、ただ面白いからという理由で制作されたモノです。誰に受けるかなんて全く考えていません。漫画だしバカバカしさ全開だし日本人の一部マニア層が「ふふっ」と笑ってくれるくらいかな、と思っていました。しかし意外にもtumblrサイトに投下したところ、多くの外国の方に受けたようで今現在2万近くのリアクションをいただいています。

商品ありきの広告制作とは、全く逆の視点からのコミュニケーションという面では非常に面白く勉強になっている気がしますが、その勉強が役に立つかは、今のところまだ未知数です。役立つ日が来ればいいのですが。