大口あけて足を飲み込むうわばみタイツ。太ももを這う赤い舌が、艶っぽさを引き立てます。（初出2013年5月）

サン=テグジュペリの「星の王子様」には、象を飲み込んだうわばみというのが出てきます。幼心に外国にはこんなに大きな生物がいるのか！と驚いたり怖かったりしたのを覚えています。今は大丈夫です、怖くありません。むしろかわいいですね、象の絵とか。考え方もとてもユニークだと思います。

今回のアイデアは、そんなちょっと怖いけど（？）、どこかユーモラスなタイツです。美しい女性の足を丸呑みにするうわばみ、でも意外と目はつぶらで、なんとも愛嬌がある。今見ても私は結構このアイデア好きです。女性受けするかはまた別問題ですが。

あとひとつちょっと思い出したこと。昔何で読んだかは忘れましたが、人間の根源的な恐怖というものは「高い所から落ちる」「息ができない」「大きな動物に食われる」これが3大らしいです。で、007シリーズは毎回この3つをジェームス・ボンドの危機として描かれていたらしいです。本当かどうかは知りませんよ、当局は一切関知しません。