『ワレワレハエアホンヤダ!』第11回
先月の米子市に続き、鳥取県境港市に行ってきました。店主です。
境港と言えば、そう、『ゲゲゲの鬼太郎』でおなじみの、あの、水木しげる先生の生まれ故郷!
「水木先生コンニチハ。ワレワレハエアホンヤダ!」
この街の目玉は、水木先生が描いた妖怪達の像が延々と並ぶ「水木しげるロード」ですが、妖怪達にいざなわれながら進む私の目の前に現れたのが・・・
『水木しげる文庫』!!!
思わず、
「文庫つながりだー!!!!」
と、向かいの道路から駆け出し、飛び込んでしまいました。
店内は、予想通りの濃厚な空気が漂っています。
上下左右水木先生で埋め尽くされ、妖怪がひょっこり現れても驚かないだろう雰囲気。
そこで店主が迷いも無く手に取った本、それが今回紹介する・・・
『劇画ヒットラー』。
世界中の誰もが知るかつての独裁者、ヒットラーの生涯を描いた劇画です。
(あれ?鬼太郎じゃないの?っていうのは置いておいて…)
なぜ迷いが無かったのかというと、実は店主、「ナチス党大会」をテーマに大学卒業論文を書いたからなんです。
ヒットラーが率いたナチス党が、その力を見せつけるために開いたとてつもない規模の党大会。
学生時代、その会場となったドイツの街に訪れたことも、きっかけの1つでした。
その後書店員になり、水木先生が「ヒットラー」を劇画にしていたことを知ってずっと気になっていたのですが、水木先生の街でその本を手にする日が来るなんて…。
ドイツを訪れ、党大会会場となった敷地に足を踏み入れた時と同じ、
「現場に居るんだなぁ」
という、何とも言えない感情。
その感情につられ、学生の時のようにまた歴史に夢中になりたい!と思う夏の終わりなのでした。
■『劇画ヒットラー』
水木しげる・著
ちくま文庫
■水木しげる文庫
鳥取県境港市松ヶ枝町39番地
http://www.sennenoukoku.jp/bunko/info.php
↑このWEBサイト楽し過ぎる…
■水木しげるロード
http://mizukiroad.net/
<おまけ>
「水木しげる文庫」からさらに進んだ先にある素敵な本屋さん、「一月と六月」にも伺いました。一月生まれのご主人(本担当)と、六月生まれの奥様(雑貨担当)が営むお店は、それはもううっとりする空間だったのですが、時間が無くて10分しか見られず…無念…。いつか必ず再訪しようと心に誓った店主でした。
■一月と六月
鳥取県境港市日ノ出町48番地
http://ichigatsutorokugatsu.com/top/