ワレワレハエアホンヤダ! 番外編 店主とバイトちゃん、本を読んで語る(前編)
店主(以下、店):バイトちゃん!見て!今月の『SWITCH』、「ほぼ糸井重里」特集だって!
バイトちゃん(以下、バ):表紙に糸井さん!
店:糸井さんにお会いしたのは、2012年だったっけ?
バ:2012年の秋でしたね~。
店:あれ以来一度もお会いしていないけど、ことあるごとに、あの1度きりの邂逅を思い出すよね…
バ:本当に…
<いか文庫がほぼ日へ行った時のこと>
エア本屋って、なんだ??
謎につつまれた「いか文庫」のみなさんにお会いしました。
<http://www.1101.com/news/2012-12-03.html>
(ほぼ日刊イトイ新聞 ほぼ日ニュース「2012年12月3日のニュース」)
バイトちゃんが糸井さんの「今日のダーリン」を読んで、その感想を送ったら、
「いか文庫ってなに?よく分からないから、話を聞かせて」と言われて、ほぼ日事務所へ向かったいか文庫。
活動内容や今後やりたいと思っていたことを説明し、「楽しいのがこのまま続けばいい」とお話したところ、
「続けるためのお金はどうしていくの?」、「健康的に活動するためにもお金は必要だよ」という
お話をしていただいたのでした。(この話は記事の中にはありません)
店:言い方はあまりよく無いかもしれないけど、糸井さんとお話しして、いか文庫は、「怒られた!」って感じて、それはそれは落ち込んだんだよね。
バ:それまでのいか文庫は、「楽しければいいじゃん!」で進めていたけど、もちろんそれも大事だけど、続けていくための「お金」の話とか、目標の話とか、きちっと教えてもらった感じがありましたね。
店:ね。落ち込んで、私なんか家に帰ってから泣いてしまったけど、その翌日、銀行に口座作りに行ったもんね。「いか文庫」って言う名義の。
バ:銀行で「いか文庫さ~ん!」って呼ばれるやつ(笑)
店:そうそう、超恥ずかしいヤツ(笑)
そういえばわたし、お会いする前の年に発売された『BRUTUS』の「今日の糸井重里特集」を読んで、すっごく感激して、両親にも送ったのを思い出した。今。
バ:ちなみに、私もそれ持ってます!
店:おぉ!
バ:ご両親にも送ったんですね!
店:うん、相当興奮気味でね。後々父が、「おまえ、ほぼ日に就職したらどうだ?」って言い出したこともあったんだよね。私の興奮が父に伝わったんだろうね。
店:(『SWITCH』をめくりながら…)この48ページのイラスト、すごいわかる~って気がしない?
バ:あ!そうそう。わかります!
店:あとその隣の49ページの「やさしく、つよく、おもしろく」っていう、ほぼ日さんの姿勢を表す言葉も、いか文庫を5年やってきたから、わかる気がする。バイトちゃんは、どこか気になるページ、ある?
バ:私もそのページについて触れようと思っていました!
店:気が合うー!
バ:「なにをやる会社なの?」という質問に答えられていないと書いてますよね。
店:うんうん。
バ:「うちはこういう会社です」がほしくて、それがなくて、答えを探していたら10年経っていたと。今のいか文庫もまさにそうだなと思って。
店:あ!それ、私も思った!
本屋だってことは違い無いけど、普通の本屋とはちょっと違うもんね。
バ:はい…
店:じゃあ私達も、あと5年後に「私達は◎◎です!」って言えるようになるのかな…?
バ:そう言える「これだ!」を見つけたい気もするし、ほぼ日が10年言えなかったなら、私たちも10年言えなくてもいい気もする…(笑)
店:たしかにー!(笑)
バ:甘えだけど…(笑)
まだまだ手探りだけど…
でもこの前の「世界文庫アカデミー」で、手応え?じゃないけど、何かを感じました!
私たちがやってきた5年の活動を話すことでも、何かを感じてくださる方がいるんだなと。
(※世界文庫アカデミーについてはこちら
http://www.ikabunko.com/news/detail.php?no=1481239624 )
店:うんうん、「世界文庫アカデミー」は先生として行ったはずなのに、逆に、すっごく勉強してテスト受けて「今回はいけた!」って思った時と同じ感覚になったもん、私。
私達の話を、キラキラの目で、すごい笑顔で聞いてくれる生徒さんたちから、「新しいなにか」をもらった感じがしたよね。
バ:「開店しました!」って呟いているのもいいけど、いか文庫はリアルにお客さんと会う場を作っていく事も大事なのかもとも思いました。
大胆なイベントをやるのは大変だけど、今やっている朗読会ぐらいの規模の会は定期的にやれたらなって…
店:そうだね。エアにこだわるってことも個性として大事だけど、でもやっぱり、実際に顔を合わせたり、生の声で発しないと伝わらないことってあるんだなって、本当にこの世界文庫アカデミーで感じたよね。
「店主とバイトちゃん、本を読んで語る」後編はこちら→http://r-blogs.jp/author/ikabunko/4012/