『ワレワレハエアホンヤダ!』第5回
2015.04.30
季節外れの暑さとなったゴールデンウィークのスタート日。
紀伊國屋書店新宿本店で手に入れた本があまりに嬉しくて、いつもより人通りの多い新宿通りで、店を出るなり叫んでしまった。
「ワレワレハエアホンヤダ!」
購入した本は茨木のり子「詩のこころを読む」
この本は戦後日本最大の女流詩人である茨木のり子さんによる詩の入門書。
茨木のり子さんの詩と言えば、「わたしが一番きれいだったとき」は国語の教科書に出てくるし、「自分の感受性くらい」の詩が心にグサッと刺さって忘れられない人も多いだろう。
長いあいだ詩を書き、読んできた著者が、谷川俊太郎さん、吉野弘さん、川崎洋さんなど同じく詩人として活躍してきた方々の好きな詩を、ひとつひとつ丁寧に解説してくれる。
詩の技法など難しいことにはほとんど触れず、なぜ好きか、なぜその詩が良いのかを、詩人の感性と言葉で綴っている。
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4月、いか文庫は初の試みとして詩の朗読会「全然わからん詩朗読会」をスタートさせた。
「詩」も「朗読」も馴染みがないし、分からないいか文庫。
だったら、分からないなりに、色々なことを試しながらやってみようじゃなイカ!と手を出したところ。
詩に興味はあるけど、とっつきづらくて・・・
と私たちと同じように思っている方々にはぜひ手に取ってもらいたい一冊。
(そんな方にはぜひ「全然わからん詩」朗読会にも参加してもらいたいなぁ)
■『詩のこころを読む』茨木のり子
発行:岩波ジュニア新書
※ジュニア新書ですが大人が読んでも楽しめる本です!
■紀伊國屋書店新宿本店
新宿区新宿3-17-7
https://www.kinokuniya.co.jp/