『ワレワレハエアホンヤダ!』第22回
5月、6月、7月と様々なお仕事が決まり、日々店主と話し合いながら、いか文庫の仕事を進めています。いったん腹をくくって決めても、しばらくすると「やっぱり…」とまた迷い出してしまうこともあります。
そう、迷うのです。
そんな『迷う』という漢字の語源が書かれた本「漢字の気持ち」に出会いました!
ワレワレハエアホンヤダ!
『迷』という漢字。
これは解体すると“米”と“しんにょう”になります。
『米』という漢字は、米粒が米俵からこぼれて散乱する様子を表しているんだそうです。
そこに、「道を行く」という意味の『しんにょう』が組合わさっています。
つまり、『迷』は、古代の人々が、
「こぼれた米粒が散乱して拾うこともままならない!」
「どう進めていいのか分からない!」
という状況から生まれた漢字なんだそうです。
古代の人々にとっては真剣な悩みなんでしょうけど、
米粒をぶちまけて「あちゃー!」って頭を抱えている姿を想像すると、
なんだかとってもユーモラスじゃないですか?
今後何かを決めかねて迷ったとき、そんな様子を思い浮かべて、
ぷぷっと笑い出してしまいそうです。
そして、ぷぷっと笑って気の抜けた瞬間に、
ぽっと良いアイディアが浮かべばいいなぁ・・・と淡い期待も抱いてしまいました。
漢字の形やその意味、漢字の奥深さと楽しさにあふれた1冊。
GW中の移動のお供にしても、良いんじゃなイカ?
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■『漢字の気持ち』
高橋政巳 (著), 伊東ひとみ (著)
新潮社
■マルノウチリーディングスタイル
丸の内2-7-2 JPタワー4階
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