『ワレワレハエアホンヤダ!』第28回
世界にはまだまだたくさん、行ってみたい街があります、店主です。
先日念願叶って、その1つ「金沢」に行ってきました!
ヤッター!
ワレワレハエアホンヤダ!
北陸新幹線かがやきに乗ったよ!
お仕事のために訪れた金沢でしたが、
どうしても行ってみたい本屋さんがあったので、帰りにちょっと寄り道を……
向ったのは、21世紀美術館のほぼお隣にある
Books under Hotchkiss(ブックスアンダーホッチキス)さん。
東京にあるデザイン会社Hotchkissさんが営まれている、ギャラリーと本屋さんがセットになったお店です。
2階では、3ヶ月に1度テーマが変わる展示が行われ、
1階では、それにまつわる本、展示しているアーティストが選んだ本が販売されるというスタイル。
私がお邪魔した時は、
「安西水丸さん、デザインを教えてください!—安西水丸装幀作品研究会—」
というテーマで、本の装丁も多く手掛けられたイラストレーター、安西水丸さんの展示が行われていました。
イラストだけでなくデザインも素晴らしい200冊強の装丁の数々を、Hotchkissさんの解説とともに見ることができ、さらにその実際の本を手にして見ることも、その上購入することもできる!という、何とも贅沢な内容。
安西さんの魅力を存分に味わえた時間でした。
さぁそれでは、入手した本をご紹介します!
『ロングバケーション』北川悦吏子
そう!あの『ロンバケ』です!
山口智子と木村拓哉主演の、東京らしい、でもどこかピュアなラブストーリーは、当時誰もが憧れたものです…(3階の窓からスーパーボール落として戻って来て「わー!」ってやつ、私もやってみたかったなぁ…)。
そんな、私世代の人ならその名前だけでキャー!と騒ぐドラマの原作本の装丁を、安西さんが手掛けていたとはつゆ知らず。見覚えがあるだけに、とても嬉しい出会いでした。
そしてもう1冊。
『YASUJI東京』杉浦日向子
『百日紅』を読んで以来、ずっと気になっている漫画家、杉浦日向子さんの作品。
井上安治という明治時代の風景画家を題材に、明治と昭和の東京を行き来しながら描かれる、なんとも幻想的で、どこか切ない物語でした。
その他にも、「あ、この本持ってる。これも安西さんだったのか…」というものがたくさん見受けられた今回。イラストとデザインと本を、そして安西さんを、より一層、好きになれた嬉しい訪問になりました。
そして今知ったのだけど…
今年の春にこの Hotchkissさんで、私の憧れの写真家・佐内正史さんの展示もされていたようです…。佐内さんが撮影した金沢の写真と、佐内さんがセレクトしたマンガを展示販売していたそう…。
うぅ、こんなに素敵な本屋さんがある金沢、やっぱりいいなぁ!
またきっと訪れたいです。
◎今回の展示内容が収録された同タイトルの書籍が、間もなく Hotchkissさんから刊行されます。楽しみ!
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『ロング バケーション』
北川悦吏子/角川文庫(古書)
『YASUJI東京』
杉浦日向子/筑摩書房(古書)
※単行本は絶版、文庫(ちくま文庫・別装丁)は販売中
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Books under Hotchkiss(ブックスアンダーホッチキス)
石川県金沢市広坂 1-9-11
11:00-20:00(月曜定休)
http://booksunderhotchkiss.com/
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