『ワレワレハエアホンヤダ!』第29回
店主の地元、山形に、いか文庫みんなで行って来たよ!
ワレワレハエアホンヤダ!
山形ビエンナーレ、楽しかったーーー!!!
2016年9月3日〜25日まで開催されていた、「みちのおく芸術祭 山形ビエンナーレ」にゲストとして参加し、いろいろなイベントを楽しんできました、いか文庫です。
(その時の様子は、特設サイトで間もなく公開予定!)
そして、そのメイン会場近くにある、今はもう閉店してしまった本屋さんに、なんと、なんと、入ることができたんです!!!
その本屋さんの名前は、「郁文堂書店」さん。
山形ビエンナーレ2016が終了する9月25日に、1日限定で再オープンした本屋さんです。
この本屋さん、山形ビエンナーレの会場にもなった「7次元(BOTA COFFEEの2Fに期間限定で開店)」と「とんがりビル」のちょうど間にあるお店なので、いか文庫もお世話になっている東京・荻窪のブックカフェ「6次元」のナカムラクニオさんが、以前から開店に向けて動かれていたそう。
店主が中に入れたのは、いか文庫の山形滞在最終日、9月11日。
ビエンナーレのスタッフとして参加していた、山形芸術工科大学(芸工大)の学生さん2人が、開店にむけて一生懸命作業されている最中でした。
たまたま通りかかった時、シャッターが開いてるのに気付いて中を覗いてみたら……
「あ!ナカムラさん!」
思わず声をかけ、中に入らせてもらいました。
そして入った瞬間……
「あぁ、閉店していたとはいえ、この、大好きな本屋の匂い!」
お店として開く為には、まだまだ準備が必要そうな散らかり具合でしたが、久しぶりにシャッターが開けられ光を浴びている本たちは、ホコリをかぶりながらもキラキラ輝いているように見えました。
そしてそこで手に入れた本は……
山形県山辺町(やまのべまち)という所に住む、一般の方々が執筆した文学作品同人誌、
『やまのべ文学 第8号(1984年刊行)』です。
山形滞在初日に出会った芸工大の学生さんに教えてもらったこの冊子には、山辺町の方々が書いた、物語、紀行文、エッセイ、詩、短歌、俳句などが収められています。そしてこれはちょっと声を小さめに言いたいのですが……(冊子の終りの方に、官能小説も何編か……しかも最後のページには、今じゃ考えられないけれど、執筆者の現住所も掲載されてる!)。
地元の人達がこんなにも文学に親しんでいたとはつゆ知らず、時を経て自分が本屋になった今、こうやって手にすることができた喜びが、写真からもにじみ出ているような。
ちなみにお代は、郁文堂の原田さん(お洒落なおばさま)の、
「うーん、さっきの子には500円で譲ったけど。それでいい?」
というアバウトな会計でお支払いしました。
今回の山形出張は、生まれてから14年間を過ごした地元・山形が、ビエンナーレ開催でちょっとずつ変わって行くのが感じられた、そして自分自身もあの頃とはだいぶ変わっているんだということを実感した、とても実のある3日間でした。
また2年後のビエンナーレの時には、これまでのことと、新しいこと、さらにミックスされた山形に出会えるんじゃなイカ?と、今から期待が膨らんでいます。
いか文庫も、そして私店主も、また山形ビエンナーレに呼んでもらえるよう、変化をし続けながら成長していきたいと思います。
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『やまのべ文学』第8号
やまのべ文学会
1984年刊行
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郁文堂書店
山形市旭銀座(山形県山形市七日町)
★朗報★
現在は閉店中ですが、再開店に向けて動いているそうです!
不思議な本屋さんにしちゃいます、とのこと。乞うご期待!です!
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