ワレワレハエアホンヤダ! 番外編 店主とバイトちゃん、本を読んで語る(後編)
「店主とバイトちゃん、本を読んで語る」前編はこちら→http://r-blogs.jp/author/ikabunko/3981/
バ:本屋のあり方の話もしていますね!31ページ後半の「流通のかたち」(※)からです!
店:「いちいち仕事にして、お金にしようとしていたらできないですね」(※32ページ)に、がつーん。
バ:がつーん。
店:いか文庫は趣味なの?って聞かれることも、多いじゃない?
私は趣味じゃなくて、仕事だと思ってずっとやってるんだけど。仕事だから、そして続けるためにも、「ちゃんと稼ぐこと」が必要だと思ってるし。でも、それに集中し過ぎちゃうと、何かちぐはぐになってきちゃったりもする。
でね、32ページの糸井さんの話「ぼくは「これがいいと思った」と言っただけなんです」(※)の辺りを読んだ瞬間、がーん!ってきた。糸井さんとお会いしたとき「続けるためには、お金が必要だよ」って言われたじゃない?
バ:言われました・・・
店:それもあったから、「稼がねば!」って必死になってもいたんだけど、その32ページを読んでいて、「あぁ、取り違えてたかも」っても思ったの。
バランスが必要なのかもなぁって。
それこそ、「やさしく、つよく、おもしろく」(※49ページ)
「人格はやさしくで、お役に立つにはつよくが必要で、価値を生み稼ぐにはおもしろくなくてはならない。」(※49ページ)なのかなぁって。
バ:難しいラインですよねぇ。
イベントを企画するからには沢山の人たちに来てほしい!でも、ガツガツしすぎると嫌われる?と思ったり・・・
店:そうそう、それもあるよね。趣味のようであり、仕事でもある、くらいの雰囲気を漂わせたいよねぇ。これはこの先も、ずーっと考えて行くテーマになりそうだけど、それを改めて考えさせてくれる、糸井さんの言葉。やっぱりすごいなぁ。
バ:ですねぇ。
店:!! ばばばばバイトちゃん!
バ:はい?
店:いま、『ボールのようなことば。』を何となくめくった138ページに…
「「おもしろい」ということと
「食えてる」ということが両立していることが、
さらに希望のある「おもしろい」につながるんだよ。」
って書いてある!!!ガーーーン!!!!
バ:わーー!!!めざしたいところ、それかも・・・
店:うん、これだね、これこそ、だ。
バ:これでした。
店:明日からまたがんばろう。
バ:はい!
店:たのしく、を、忘れずに。
※『SWITCH』VOL.35(2017年3月号)より引用