『ワレワレハエアホンヤダ!』第2回
とある日店主は、『SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERS』に遊びに来ていました。
そして『果てしのない本の話』を手に入れ、叫びました・・・「ワレワレハエアホンヤダ!」
15年ほど前に刊行されていた今もなお多くのファンを持つ雑誌『relax』。その元編集長であり、現在も編集者として活躍されている岡本仁さんの「本」の本です。様々な場所、人物、体験、記憶などから浮かぶ「本」を紹介し、さらにそこから次に繋がる「本」が紹介されていきます。
購入を決めた大きな理由の1つは、「山之口貘」と「高田渡」のことが書いてあったからです。
貘さんは、戦前から戦後にかけて生きた詩人。高田さんは、 60〜00年代にわたり活躍したフォークシンガー。高田さんが貘さんの詩に合わせて曲を書き歌っていたというのは有名な話ですが、私は数年前、別のミュージシャンがその高田さんの曲をカバーしていたことから知り、そして最近、貘さんの詩集を入手しました。その胸が高鳴る作品だらけの1冊に感激していた最中出会ったのが、今回のこの本。ふとめくったペー ジにこう書いてありました。
「高田渡の『ごあいさつ』を聴いて、山之口貘という詩人の名前を覚えた。」
岡本さんっ!!!私もですっ!!!
購入後読み進めて行くと、あれまぁ初見の本ばかりだったのですが、むしろそれは新しい本との出会い、未知の世界への入口。心が躍りだしかけている自分に、これだから本はやめられないよねぇ〜って顔をニヤけさせているのでした。
■果てしのない本の話
岡本仁(著) 本の雑誌社 ¥1500+税
■SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERS(SPBS)
東京都渋谷区神山町17-3テラス神山1F
http://www.shibuyabooks.net/