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『ワレワレハエアホンヤダ』第43回

2017.06.30

「女の子なのに、いつも投稿を頑張ってくれていたよね?ありがとう。」

好きなラジオ番組の最終回で、パーソナリティーの方にそう言っていただいたのが嬉しくて、
私は12歳からラジオ投稿を続けています。
(このまえ30歳になりました。ということは、今年で投稿18年目…)

今日はラジオの本を紹介します。

ワレワレハエアホンヤダ!

いか文庫に入社してからは、「ラジオにまつわる本」を読むようになり、
本を通して「やっぱりラジオっていいな!」と再確認することもしばしば。

「ラジオの本」と言っても、

    ■様々なラジオ番組を紹介するもの
    ■パーソナリティー・DJ目線で描かれた物語
    ■リスナー目線で描かれた物語

と内容も色々ある中で、やっぱり自分が一番共感出来て、
好きなのは「リスナー目線で描かれた物語」です。

装丁もすてき…

装丁もすてき…

最近読んだのは原田ひ香さんの「ラジオ・ガガガ」
現在放送中の
「オードリーのオールナイトニッポン」
「伊集院光の深夜の馬鹿力」
「ナインティナインのオールナイトニッポン」(今は岡村隆史のオールナイトニッポン)等の
番組リスナーが主人公の物語が5つ描かれています。

架空のラジオ番組だったり、終了した番組が出てくることはあっても
いま放送中の番組が物語で取り上げられるのは珍しいのです。
(私にとっては初めての出会いでした)

しかも上に挙げた3つの番組は毎週生放送の番組。
作者の原田さんが、ナマモノを扱って小説を書いているような気がして、
とても新鮮なものをこちらは受け取った気がして…
今現在、どんな風にラジオを聴いているっけ?と
ごく最近の自分自身の生活を振り返りながら、
ラジオとの接点をあらためて探すような気持ちで読み進めることができました。

ここのところ、よくラジオを聴いているという、いか文庫の店主。
5年も一緒に活動していますが、聴いている番組は一切かぶらないし、
聴き方も私とは全然違うようです。
それだけ多様な聴き方ができるということは、
これからもきっと色んなリスナー目線の小説が出てくるんじゃないかなと思います。

そんなことを期待しながら、私は今日もラジオ番組に送るメールを考えています。

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『ラジオ・ガガガ』 (著者)原田ひ香
 双葉社 ¥1,512
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