バイトちゃん（以下 バ）：あきる野市、少女まんが館、ついに行けましたね！しかも贅沢なことに、少女漫画大好き芸人の中村涼子さんと一緒に！
店主（以下 店）：ねー！ついに実現したねー！

少女漫画大好き芸人 中村涼子さん！

バ：道中もずっと最近オススメの漫画の話とかしてて楽しかったですね。
店：うん、ちょっとした遠足みたいな距離だったから、たくさん聞けて楽しかったー！
バ：そして写真では見てたけど、本当に山の中にあってびっくり。少女まんが館！
店：たどり着くまでにキャンプ場も通ったもんねぇ。自分たちが一瞬、場違いに感じるくらいだったよ。

少女まんが館

店：それにしても、あの一軒家に６万冊の少女まんががあって、それが全て寄贈だっていうのに驚いた！しかも、どのマンガも状態が良くって、どうやって保管してるんだろう？それ、聞くの忘れたね・・・。
バ：あ、たしかに・・・湿気多そうだったのに。
店：途中から、土砂降りにもなったから、窓開けっ放しでいいのかな・・・って不安になったよね。でも、雨の音を聞きながら自分だけの世界に入り込んで読む時間が、至福すぎて・・・。
バ：そうですね。晴れてるときは、蝉の声とか、鳥のさえずりも聞こえてたような。あと蚊取り線香の匂いも、なんだかよかった。
店：うん、うん、おばあちゃんの家にいる夏休みみたいだった。
バ：それにしても、少女漫画雑誌がずらりと並ぶあの棚は圧巻だったなぁ。
店：本当に！あれこそ圧巻っていう言葉そのものって感じだったよね！私、少女まんが館って、単行本がたくさん並んでるんだと思ってたから余計に驚いた！

雑誌がずらり

バ：店主は別マ派だったんですよね？私はりぼん、涼子さんはちゃお派だったから、見事に別れましたね。
店：そうそう、私は別マ派だった・・・ってことを、あそこで改めて認識した。
バ：店主が大好きだったという短編「フリーザーより愛をこめて」を皆で回し読みしたの、楽しかったです。
店：「フリーザーより愛をこめて」いいよね！！！！

フリーザより愛をこめて

バ：好きな子にチョコを渡せなくて、渡せないチョコが年々溜まっていっちゃう女の子のお話。
店：（うん、うん、と、大きく頷く）
バ：そして、涼子さんがとある発見をしましたよね。「この主人公、店主さんに似てません？」って！
店：それも、言われて初めて認識した！しかも主人公が好きな男の子が水泳部でね。私も中学生の時、水泳部だったから、完全に自己投影というか、理想の塊というか・・・ははは・・・恥ずかしかった・・・
バ：そして漫画の中の名言に、みんなでうっとり・・・
店：「あたしの想いを冷凍庫で凍らせたままにしたくないから・・・臆病なあたしを・・・解凍したいの・・・」

解凍したいの…

バ：漫画自体も懐かしいんだけど、広告ページにもなつかしいものがたくさんあって。中でもイカの日焼け止めページを見つけて、別の意味で興奮！
店：それ！それ！古い雑誌って、広告を見ても楽しいんだよねぇ！でもまさか、イカの日焼け止めが見つかるとは思ってなかった！しかも、片隅にあったのをこんなタイミングで見つけるとは！
バ：イカアンテナが作動しましたね！

イカスクリーン

バ：あと、テレフォンカードが切れて、見知らぬ男性から「これどうぞ」とテレカを渡されることから始まる漫画とかもあって。時代を感じるものもありましたね～
店：テレカって言葉自体、超久しぶりに発したよね。そのあと、ポケベル、PHS、携帯、今やスマホだもんねぇ。少女マンガの内容もだいぶ変わってそう。

テレカを切らしたことから始まる恋…

店：ところで。最初の１時間くらいは、これが！あれが！ってお互いに紹介し合ってたけど、その後３時間以上、バイトちゃんは２階の奥、涼子さんは2階の手前、私は1階でそれぞれ没入してたよね。

窓辺で漫画を読む涼子さん

店：バイトちゃん、何読んでたの？
バ：私は自分が読んでいた時代のりぼんを読んでいました！中学の途中からりぼんを買わなくなってしまったので、読んでいた漫画の続きがどうなったかを確かめていました。「ミントな僕ら」を結末までちゃんと読み届けることができて、スッキリスッキリ！
店：スッキリスッキリ！って・・・笑。いいね笑！

りぼんもずらり

バ：ところで、店主！私、重大なことを忘れていたことに気づきました。
店：なになに？
バ：涼子さんは何を読んでいたんだろう？一緒に行ったのにちゃんと把握してない・・・。
店：しまった・・・私も、涼子さんが何読んでたかわからない・・・。

涼子さんは何を読んでいたのか！？

▼後編に続く▼

http://r-blogs.jp/author/ikabunko/5930/