<号外>ワレワレハエアホンヤダ 第46回 -後編-
>前編につづき、イカの街、青森県八戸市への出張レポートをお届けします!
八戸でワレワレハエアホンヤダ!
バイトちゃん(以下 バ):2日目は朝7時集合で、
総延長800メートル、300店舗以上が立ち並ぶ日本最大級の朝市
館鼻岸壁朝市(たてはながんぺきあさいち)へ
店主(以下 店): 店主、無事に早起きできました!
バ:送っていただいた車の中で見たテレビ番組で、
ちょうどこの朝市の特集をやっていて、そこでばっちり予習をして。
店:朝2時から、鶏の唐揚げ揚げてるっていう情報に衝撃を受けて。
バ:現地に到着すると、早朝なのに駐車場には車がびっしりでしたね。
店:もう満足気に帰宅しようとしてる人たちもいたよね。
バ:そうそう!みんな車だからか、大荷物でした。
店:それにしても、いいお天気で、清々しい朝だったー!
バ:本当に晴れてよかった!
店:ワクワク、キョロキョロして進んでいくと、やっぱりイカが!いたるところに!
店:さすがにナマモノは……
バ:関東ではなかなか見かけない、大ぶりのイカがどっさり売られていましたねぇ。
他にもコーヒー屋さんとかパン屋さんとか。
テレビで予習した名物の「からあげ」屋さんには、やっぱり行列ができていて!
店:美味しそうだったよねぇ。
イカの唐揚げは、不漁につきお休みです!って書いてあったね。
バ:あと焼きそば詰め放題とか!
店:詰め放題やりたかったー!
でも朝から焼きそばは、大好物だけどさすがに無理だったー(泣)
バ:一通り見てまわって食べたのは、せんべえ汁とイカの唐揚げと。
店:B級グルメグランプリを取っただけあって、これまた優しいお味で美味しかったよね!
バ:漁港で最高の朝ごはんになりました!
店:そ・し・て!
この朝市で、運命の出会いがっ
店:キャー!写真で見ても凄まじい破壊力!!(笑)
バ:あの日はお父さん(イカドン)しか会えなかったけど、奥さんと息子もいるようですよ。
店:え!家族なの!?揃ったらまた迫力ありそう……
バ:朝市を見たあとは、種差海岸(たねさしかいがん)に連れて行っていただきましたね。
店:種差海岸、すごかったねぇ。
天然の芝生と岸壁が繋がってるのが、ちょっと信じられない光景だった。
2011年の津波ですべてのまれたのに、数年後にまた自然と芝生が生えてきて、
見事に復活したって話に感動したよ。
バ:本当に!
牧場?って思うほど、緑が広がっているのに、芝生の先は海岸で。
寝転がっている人がいて、あぁ、うらやましい……って思いました!
店:あ!バイトちゃんも?私も寝転がりたかったけど、できないかわりに走り回ってみた。
バ:その店主の姿、ハイジみたいでした(笑)
店:さて。ここまで読んでもらった方には、
「いか文庫、いつになったら仕事するんだ?」
「これじゃまるで観光旅行じゃなイカ!」
って言われそうですが……
バ:ようやく、ですね。お仕事の話を。では店主から!
店:実は、2つの仕事を同時にこなす!を、やってきたんです!
って、ちょっと偉そうなので、やっぱり謙虚に言い直しますと……
八戸ブックセンターさんのすぐ近くにある、
八戸ポータルミュージアム「はっち」さんでの一箱古本市と
トークイベントに、参加させていだたきました。
店:一箱古本市は、八戸といえば「イカ」、にちなんで、
白い本というテーマで本を選んで持って行きました。
その説明をすると「うふふふ」ってみなさん笑ってくれて、それだけで嬉しかったよね。
バ:私はイカのクイズ本や、「顔面蒼白」なエピソードが載っている本を出しました!
店主はどんな本を出していましたっけ?
店:大好きな、椎名誠さんの『白い手』と、西加奈子さんの『白いしるし』と、
あと、猫好きの漫画家いくえみ稜さんが犬を飼ってたなんて!って衝撃を受けた
『いくえみさんちの白い犬』とか。
バ:『イカちゃんクマちゃん』も外せないですよね。
店:そうそう!
その『イカちゃんクマちゃん』、小学生の女の子にオススメしたらちょっとだけめくって、
一度お母さんのところに行った後戻ってきてくれて、自分のお小遣いで買ってくれたの!
それがめちゃくちゃ嬉しかったなぁ……
バ:うんうん!一箱古本市で一番うれしい瞬間でした!
店:その後、八戸ブックセンターの読書室で、トークイベントに参加させてもらったんだよね。
バ:イベント会場に
「毎月10日はイカの日」のぼりを用意していただいて!
こののぼりがさっと出てくるあたりが、さすがイカの街!
店:念願のイカの街でのお仕事!!!!って、気持ちが高まった!!
バ:トークでは、いか文庫の成り立ちの話と、
八戸ブックセンターさんがオープンする時に、
「イカと海」で選書した本の紹介をしたりしました。
あと、館長さん(元・八戸市水産部)と私による、イカの話。
店:イカの話、盛り上がってたねぇ。
向田邦子さんのエッセイに出てくるイカの話も、わかってくれる人がいて嬉しかったなぁ。
バ:イカの街で、イカと本の話をするっていうことが、いか文庫の目標の一つだったので、
呼んでいただけて、本当に本当に嬉しかったです。
「八戸がいかの街であることをもっと知ってほしい」と館長さんがおっしゃっていたので、
私たちに何かできるといいなぁと思ったり。
店:うんうん、また一つ夢が叶って、
しかも八戸のいいところをたくさん体感させてもらって、素敵な思い出が増えたよね。
イカの街でもあり、本の街としてもいろいろなことに取り組んでいらっしゃるみなさんを見て、
私たちも応援したい!って、心から思ったよ。
バ:ですね!
そして、まだここで終わりではない八戸出張……
最後の最後に、
八戸のなんでも揃うでっかい市場八食センターに連れて行っていただいて!
バ:市場だから、ここでも生のスルメイカをたくさん見かけて!
イカのおつまみ、今もなお、ちびちびと食べ続けている「なかよし」もゲットして!
店:私は、大好きなりんごジュース(ねぶたの写真が印刷された缶ジュース)もゲットした!
バ:いかっこ焼きっていう、中にカスタードが入ったスイーツも買いましたねぇ。
店:あれ、可愛くて美味しくて、たくさん買って持って帰って、冷凍したかったくらい!
バ:私たちは食べなかったけど、その場で買った魚介類を浜焼きにするエリアがあって、
そこがとても人気なのだそう!
店:ウンウン、次に来たら絶対やる!って思った。
バ:四方八方をイカに囲まれた市場、
本当に幸せ空間だったなぁ。
店:バイトちゃんにとっては、本当に夢の国のようなもんだったよね。
レシートにもイカの絵が書いてあったのにあとで気がついて、
さすが!って声に出しちゃったよ。
バ:そんなわけで駅へ向かって帰りの新幹線へ。
私は八戸でかわいいかわいい宝物をゲットしたんですよ!
店:え、なになに??
バ:じゃーん!いかちょうちん!
バ:白と赤とあったけど、白にしました!
店:イカといえば白だからね!
バ:梱包されていなかったので、潰さないように、
大事に大事に、何よりも大事に持って帰りました!
今は玄関入ってすぐの、洋服をかけるところにぶらさがっています。
家に帰ってきたら、いかちょうちんがお出迎え!
店:私も買えば良かったかな……
バ:あれ?店主って、そんなにイカ好きでしたっけ?
店:八戸から帰ってきてから、どんどん好きになってってるよ!
バ:負けない!
店:きゃー!宣戦布告!
っていうか、バイトちゃんには生まれ変わっても勝てまへん……
八戸出張を終えて、イカへの興味が湧いてきた様子の店主。
それに対抗心を燃やすバイトちゃん。
今後のいか文庫はどうなっていくのか?
いか文庫の八戸出張レポートは、これにて終了!
八戸の魅力をたくさん教えてくださった
八戸ブックセンターの皆さま、八戸市役所の皆さま、はっちの皆さま、
そして八戸でお会いした皆々さま、本当にありがとうございました!!!
ワレワレハエアホンヤダ、次号もお楽しみに!
▼前編を読みたい方はこちらからどうぞ!▼
http://r-blogs.jp/author/ikabunko/6251/